「魅惑の人」 第16話

大妃の部屋に入ってきた王は、女人の衣を着せられそうになった棋待令を放すように命じる。子を作ろうとしない王に業を煮やしている大妃は、モンウを後宮にでもしろと迫る。王は、モンウを人質にして自分を繰ろうとするなと怒りをあらわにして出ていく。意のままにならない身を嘆く大妃。

王は、大妃の後宮にという言葉に一瞬心が揺らいだとヒスに話す。しかし、王はヒスを王宮に閉じ込めておくことはできないとわかっていた。ヒスもそういわれたら二度と会わないといい、自分が清の皇帝に呼ばれた話をしない訳を尋ねる。王はヒスを犠牲にできないと答える。ヒスは、国の安定のためにもまた父と会いたい気持ちもあって、ジェナムの諫言が王には効果があると考え、ジェナムから自分の北京行きをすすめてもらうことに。ジェナムは、ヒスが王のそばにいることはよくないと考え、また朝廷の刷新のためにも清の要求をのむように伝える。

ヒスの北京行きを認めた王は、3年たった今もヒスを守れないことを嘆くのだった。そんな王に後ろから抱きつき信頼を裏切らないようにしますというヒス。

ヒスの北京行きにはチャグンニョンと、護衛としてチュ・ダラもついていくことに。赦免されたチュ・ダラは、ヒスのもとに行く前に、復讐を果たすことにする。流刑地でヒョンボを見つけたチュ・ダラは、ヒョンボが待遇の悪さに腹を立てて監視人をけり倒して死なせ逃げ出すのを目撃する。逃げる途中のヒョンボを短刀で刺して復讐したチュ・ダラ。久しぶりにチュ・ダラと会ったヒスは、晴れやかな彼の顔を見て、逃げたヒョンボが山賊に襲われて死んだというミョンハの話を思い出し納得したのだった。

北京に行く前に、ヒスのもとへサンファが迎えにやってくる。ヒスは王が下賜した衣を着て王が待つ場所へ。美しい女人姿のヒスに見とれる王。二人は平凡な男女として、あし原を歩き川で水切り遊びし、楽しいひとときを過ごす。そしていろいろな約束事を交わす。自分がいなくとも悲しまないで、王妃を迎えてというヒスに口づけする王。ヒスの名を聞かない王は勝って聞くといい、ヒスは無事に戻って雪辱の機会をもつという。

王は棋待令が戻るまで、映翆亭を閉じた。
9か月後、サンヒョはモンウに手紙を書いている。朝廷の綱紀粛正を図るために王が役職の配置転換やいろいろな政策を実行していることを伝えているが、ミョンハには返事がこないのにとからかわれている。そして、清では睿親王が急死し、公主が戻ってくることになった。

無事に戻った公主の身代わりプニョンは王に挨拶する。王は見事に役目を果たしたプニョンにほうびを贈ろうとするが、プニョンは故郷に帰れたことが何よりで何もいらないという。そして、睿親王が領府事を罰した王を民心を得た王こそ強いものはなく、不当に扱えない国になったと語っていたと話す。

王は、公主を送ってきた清の使臣に会う。公主を無事に戻してくれた皇帝に感謝を伝えると、使臣は、皇帝に罪を犯した者を引き渡すようにという。今まで睿親王を後ろ盾にして、利を貪っていたジェピョはついに捕らわれの身に。ジェピョは王に朝鮮の民だと泣きつくが、ジェピョの過去の言動をしっかり覚えていた王は、相手にしなかった。

ミョンハはヒスを見かけた気がしてセドンの家へ。ヒスは戻っていた。父はまだ北京にいるといい、王の身を案じて王に挨拶に行かないというヒス。後日、ヒスに会ったミョンハは、ヒスが草庵先生の所に行ってとどまるつもりだと聞く。ミョンハは、王に告げずに旅立とうとしているヒスの気持ちを思いやり、王に知らせることにする。

ヒスは、王宮の前でただ眺め旅立っていく。途中、休息していると碁石を打つ音がする。音がする方へ歩いていくと、大木の下で王が碁を打っていた。ヒスの行き先をミョンハに教えてもらった王は、ヒスを待っていたのだ。どうしていまだに独りなのかと問うヒスに、ずっと心にヒスがいたという王。そこで二人は対局する。本当は会いたかったヒスは、勝負がつく前に自分はカン・ヒスだと名乗るのだった。王は、愛しそうにその名を口にする。そして王は、生涯を共にしようという。ほほえみ返すヒス。見つめあう二人の間を風が吹き抜けていった。


想像していたように碁の対局シーンで終わり、ハッピーエンドでよかった。碁は全然わからないけれど、奥が深いよね。その先を読み続けるのってかなり頭を使うと思う。王が次から次へと起こる難題を片付けていく過程も、この先を読むという考えがヒントになっているのかな。
ドラマに通底していたのは、国を守る、民を守る、利他の精神。王もヒスもこの考えは一緒だった。だから自己の利益ばかり求める人間を許せなかった。悪人を除くと、みな一貫性があるキャラで裏切りとかなかったのも、見ていて気持ちがよかった。亡くなった王妃(世子を守った)、トン尚宮(王を守った)、ヒスを守ったチャグンニョンやセドン一家。王の護衛サンファなど。
ヒスの生き方も女性とか関係なく、ものすごくヒーローっぽい。王を愛しながらも、王に依存しないで己を貫いていて、あの時代では難しいと思うけれど、そういう凛とした女性像は見ているだけでも気持ちがいい。そして、最後までぶれない王も格好よかった。出演者の皆さん、本当に演技が上手くてどっぷりドラマの世界に浸れた面白い作品だった。


# by mint-de | 2024-03-04 16:40 | 韓国ドラマ

「魅惑の人」 第15話

トン尚宮は、王を殺すためにジョンファンから渡された毒を自ら飲んで自害した。王の前で血を吐き、倒れてしまうトン尚宮。彼女は王への恋慕と王を守ることが一番の望みだったといい、息絶える。彼女の自白を聞いた王は、命じた者の名を聞くことはできなかったが、すぐ大妃のもとへ。
王はすべてを知っていたはずと大妃に迫るが、大妃は知らぬふりをする。そして、ジョンファンを裁くことは王の身を危うくすると尋問に反対する。

王は、トン尚宮を死なせてしまったことで自責の念に駆られる。そんな王を慰めるヒス。王は、ミョンハがヒスに謀反の提案をされたと話し、ヒスがそのことを王に伝えたことで、ミョンハを利用してジョンファンを油断させることを思いついたのだ。王を信じるようになったミョンハには、提案に応じる振りをしてもらうことに。だが、結果的にはトン尚宮を追い詰めてしまったと悔いる王。ヒスは、トン尚宮は王を守るために死を選んだのだと慰める。

トン尚宮の死で証人がいなくなったのに尋問するという王を皆は心配する。だが、王はジョンファンの罪は見過ごせないとして、ジョンファンの連行を命じる。

ヒョンボは、ジョンファンに利用されているだけで逆に自分が謀反の張本人にされそうになったので、清に逃げることに。だが、すぐにサンファに捕らえられる。

ジョンファンは、尋問の場に官服姿で現れる。無実で証しもないと豪語するジョンファン。そこへヒョンボが証人として登場する。ヒョンボの口からジョンファンの罪が明らかになっても、王の忠臣だと弁解するジョンファン。王は、人払いをし、ジョンファンと二人で話す。3年前、自分が王になったのはこの場のためだったと。王の権勢を利用して私利私欲のためだけに動くジョンファンを罰するのが目的だったと。

チュ・ダラは減刑され鞭打ちと重労働の刑に、謀反を未然に防いだヒョンボは遠方への流刑になった。謀反の提案に心が揺れたので罰してほしいというミョンハに、王は告げるのだった。ジョンファンに毒を渡し最期を見届けるのが罰だと。ジョンファンは、毒薬をいい味だといって飲み干し死んだ。

ジョンファンが清に送っていた書状の件で、清の使者がやってきた。王は清の出方を警戒していたが、使者のジェピョの言葉に安堵する。内政干渉はしないというものだった。ただ、ジェピョが朝鮮に戻りたがっているので、何らかの役職を与えなければならなくなった。そして、王にとっては大いなる悩みが生じてしまう。清の皇帝が棋待令との対局を望んでいるというのだ。ヒスを北京に送りたくない王は、ヒスには言えないでいる。

そんなとき、兄の死に心を痛めていた大妃は、食事をせず衰弱していったが、ある知らせに元気を取り戻す。棋待令が女人だと知っている医女が、ハン尚宮に問い詰められ話してしまったのだ。大妃は、ヒスを呼びどう見ても女人だといい、将来の嫁とまで口にする。そして、指輪をつけ、華やかな服を着せようとする。抵抗するヒス。そこへ王がやってきたのだった。

# by mint-de | 2024-03-03 14:35 | 韓国ドラマ

「魅惑の人」 第14話

王は、ジョンファンを前にして、チュ・ダラの弑逆の企みを尋問するのではなくチュ・ダラの告発について尋問するという。清に密告した者こそ、国や民を混乱させた逆賊の罪に問われるべきであると。しかし、ジョンファンは今更問題にしても清との間に亀裂を生むだけだし、王の立場も危うくなると反論する。

王は、重臣たちを前にチュ・ダラの告発の件で尋問をするというが、重臣たちは、逆賊の告発より弑逆の罪で罰するべきだと主張する。そんな重臣たちに、王は、保身に走る者ばかりだと怒り、命をかけて告発したチュ・ダラの方が忠義ある者だといってしまう。大司憲キム・ジェナムは、そんな王を見て、王が清への密告者の件で一人先走っているようで心配になる。また、重臣たちは、3年前王が間者であると疑われたことで、その汚名をそそぎたいがために躍起になっているのではと考える。

ヒスは、何も言わずに宮廷に戻った王が気になりでかけていく。王に会ったヒスは、自分も罰を受けるべきなのにというが、王の女人にそんなことはできないという王。そしてチュ・ダラの罪より清に密告した間者を捕らえるのが目的なのだという。治世が危うくなるのになぜこだわるのかと問うヒスに、王は答える。民は命をかけているのに、王である自分は何もしていないと。そして自分の罪を告白するのだった。3年前、先王が遺した「自分を害した者を罰する」「息子を王に」という言葉に従わなかったことを。ヒスは驚いたが、今まで復讐心で王の心に向き合ってこなかったが、これからは今も地獄にいる境地の王のそばにいて力になるといい王の肩を抱くのだった。

ジョンファンが密告者であり、先王の兄の毒殺にも関与していると確信している王は、ジョンファンに最後の警告をする。自分の罪を告白したなら尋問の場に引きずりださないと。しかし、覚悟を決めたジョンファンは、罪もないのに告白などできないと言い放つ。

ジョンファンは、王にしてやったイン王が自分を目の敵にするのが解せない。一番の功労者である自分なのに。それに今頃3年前の事件を問題にしても、朝廷や民を混乱させるだけ。まして逆賊などといわれたジョンファンは、王の側にいることに嫌気がさしてくる。ヒョンボを通してミョンハを利用できると知ると、早速、世子に挨拶してこれからはお守りしますと、世子側につくことを表明する。そして、トン尚宮にあるものを渡すのだった。

ミョンハは、チュ・ダラが捕らえられたので、彼の口から自分の名がでることを恐れていた。ヒスに会い、その心配はないといわれても不安だった。そして、逆心の張本人であるヒスが無事でいることが解せなかった。疑心暗鬼のミョンハに、ヒョンボが近づいてくる。領府事の側に付かないかと。世子を王にすることは父の復讐にもなる。考えるミョンハ。

トン尚宮は、ジョンファンからある物を渡される。それは、トン尚宮に究極の選択をせまるものだった。先王のように、今の王に使うことができるのか。できなければ自分の命が危うい。そのトン尚宮に、王がいうのだった。尋問の場で証言をするようにと。先王を毒殺した者と清への密告者の名を。それを聞いたトン尚宮は、最後のお願いだといって、王の前へ歩み出る。顔を近づけるトン尚宮。彼女はどうするのだろうか?


ミョンハは、本当にジョンファンの側についたのだろうか? トン尚宮の証言といっても、先王の顧命に触れたら、王は困ることになると思うけれど。あと残り2話。どんな結末になるのかな?

# by mint-de | 2024-02-27 08:08 | 韓国ドラマ

「魅惑の人」 第13話

ヒスに止められた王は、刺客がいるのかと問う。そうとわかっていてもお前が呼べばいつでも駆けつけるという王。そのとき、チュ・ダラが現れる。ヒスは思わず王をかばい、刺されてしまう。駆けつけたサンファは、チュ・ダラが「お嬢様」と叫んでしまったので、モンウが女人だと知ってしまう。

重傷を負い意識のないヒスは、ハンスン邸の部屋に寝かされ、チュ・ダラは屋敷内で捕らえられていた。そして、急ぎ呼ばれた御医は、世話になった大司憲キム・ジェナムからモンウのことを頼まれていたと王に話したので、王はすぐにキム・ジェナムを呼び出したのだった。ジェナムは、モンウの反逆の志を知っていたが成功するとは思えなかった、そして王と会って王が暴君ではなく、国のため、民のためを思っていることを知り、自分も役に立ちたいと思い、その後はヒスとは会っていないと話す。ジェナムは、なぜモンウが反逆の志を持つようになったのかその真意を聞いてほしいと懇願する。ジェナムの言葉を信じた王は、モンウが、自分が師と仰ぐカン・ハンスンの娘だと知るのだった。ジェナムを反逆者だと決めつけていたサンファは、モンウが捜していた娘だと知り、その態度を軟化させる。ヒスを助けたい王は、ヒスを救う方法を考えるのだった。

チャグンニョンらがヒスの世話をするために呼ばれる。チャグンニョンは、心労で弱っていたヒスがさらに大怪我を負い、いたたまれない気持ちになる。

大妃は、新たな王妃を選ぼうとするも王がまったく関心を示さないことや、世子の婚姻の件も先延ばしになりいら立っていた。そんな大妃に、ジョンファンは世子もミョンハも邪魔者はこれから何とかすると言い放つのだった。

トン尚宮は、大妃に後宮にしてやるといわれても動じなかった。先王のとき、今の王であるチナン大君への恋心を利用されて、先王の女人になれといわれたトン尚宮は、今の王が先王を毒殺した者に言及したと、逆に大妃が動揺する言葉を放ったのだ。その帰り、夜中に医女たちが出かけるのを見て気になっていたトン尚宮は、一人の医女に賄賂を渡し情報を聞き出す。そして、モンウが女人だと知り悔しがるのだった。

ジョンファンやミン、府院君らは、新しい王妃も世子の婚姻も先延ばしになり、それぞれの権力の力関係でやきもきしていた。ジョンファンは、世子の親戚であるミョンハが今の職にあるのはふさわしくないと王に助言するも、王は相手にしなかった。ミョンハはモンウが参内していないと聞き心配になる。

ヒスの意識が戻った。ヒスに会いたい気持ちをおさえて政務をこなした王が、後からやってくる。そこでヒスは、意外な言葉を聞くのだった。王はヒスの反逆の機会を待っていたと。ヒスを利用し盾にしたという王。王はムンソンを世子にしたかったのだ。ヒスは、ジョンファンが映翆亭に無断でやってきたときの会話を聞いていたことを話す。世子を後から追放しどうにでもできると聞いて、世子を守るために王を討つ気持ちが固まったと。愛想が尽きたろうと問う王に、それでも王に対する恋慕の気持ちがあり心が揺れたと話すヒス。惑いに陥る前に世子を守るためにやったというヒスを、王は抱きしめる。二度と手放さぬといって。

王は、ヒスとジェナムを前にして、ハンスンは生きていると話す。ハンスンは解放された後、清と明の情勢を探るため、王の間者になって向こうで仕事をしていたのだ。偽の公主を世話している信頼できる人間というのは、ハンスンのことだった。そしてハンスンからは娘のことを頼まれていたのに、その娘の行方が分からずにいたという。こんな近くにいたとはとヒスを見つめる王。ヒスは父が生きていたことを知り、チャグンニョンと共に涙を流して喜ぶ。

王は、捕らえられているチュ・ダラに二つの選択肢を示す。一つは罪を隠して生きる道、もう一つは罪を明かし死を受け入れ恨みを晴らすこと。恨みを晴らすことにしたチュ・ダラは義禁府に送られる。

チュ・ダラを尋問するために重臣らが呼ばれる。ヒョンボは、チュ・ダラはモンウの仲間で3年前の偽証の件もあり、ミョンハもその一味だろうとジョンファンに告げる。待ってましたとばかりに王にそのことを話しにいくジョンファン。そのジョンファンに王はいうのだった。尋問するのはチュ・ダラの罪ではなく、彼が告発した件だと。チュ・ダラが間者であると清に密告し、国と民を危険にさらした卑劣な者を捜して罰するためだと。


いよいよ王とジョンファンの戦いが始まるようだ。どういう結果が待っているのかな。それと、トン尚宮のヒスへの嫉妬心が怖い。知りすぎている彼女は、最強の駒ともいえる。

# by mint-de | 2024-02-25 14:14 | 韓国ドラマ

「魅惑の人」 第12話

王は、兄が植えた木が落雷で燃えてしまったことに怯えてしまう。兄の遺言を偽って王になった自分への罰だと不安になり、兄の死に関わっていると思っている大妃には負い目を感じないのかといい、トン尚宮には毒殺した者を知っているだろうと迫る。

王は臣下の前で落雷の件に触れ、天災は自分への諭しと捉えていると話す。ミョンハは木を守れなかった自分に非があるので罰してほしいというが、王はその必要はないという。ミョンハを罰したいジョンファンは異を唱えるが、その場を収めるように、大司憲のキム・ジェナムが、この際、朝廷の綱紀粛正をはかり官署の不正を調べてはどうかと提案する。王はすぐに同意する。

ジョンファンは、目障りなキム・ジェナムだが、懇意にしたほうが得策と考えて、ジェナムに声をかける。しかし、あくまでも中立な役職を自覚しているジェナムは、誘いを断る。

大君は、周囲が王は自分を殺すといっているけれど、王はそんな人ではないと思っている。ミョンハはそんな大君を、そう思っているのは彼にとってはいいことだと考えているが、自分には、王はあくまでも自分の父親を殺した極悪非道の人間だと思っている。

王妃の具合が悪くなって、大妃やジョンファンはもう新しい王妃の選定を始める。ジョンファンは、この機に乗じて三ファンの権勢を独り占めすべく、王妃にはヒョンボの姪を考え、ミン一族には大君の相手を考える。一族から王妃が出ると喜んでいたミン・ジファンは、ジョンファンの提案に激怒する。

府院君は、病床の王妃の願いに驚く。自分が息絶える前に大君を守りたい、世子にしてほしいというのだ。朝廷で上奏してほしいという言葉に、考え込む府院君。

ヒスとミョンハはミンを訪ね、大君の妃の件を承諾してほしいという。そして、大君の世子冊立を頼む。府院君とミンは、世子冊立で合意する。そして、朝会で府院君は大君の世子冊立を上奏する。皆は驚き、ジョンファンは大逆罪にあたると激高する。だが、ジェナムは冷静にいうのだった。国礎が強固になり、民の不安が払しょくされ、悪いうわさも消えると説明。ほとんどがその考えに同意する中、怒りが収まらないジョンファン。

王は王妃に会い、世子冊立がヒスの提案だったと知る。ヒスに会った王は、お前が危険になるのにとヒスを案ずる。

大君を世子にしたくない大妃は、王はその気になれば子を授かるのにと反対するが、王はもう決めたと話す。

ヒスが映翆亭で王を待っていると、ジョンファンがやってくる。思わず隠れるヒス。王の許可なく入ってきたジョンファンは、直接話したいのだといって、不満をぶちまける。私の労はどうなる、目を覚ませというジョンファンの言葉が王の逆鱗に触れる。誰に向かって指図していると怒りだす王。そして、こういってしまうのだった。政局の混乱を鎮めるための計略であって、落ち着いたら世子を排して葬ればいい。そのとき朝廷が反対しても王の権限で何でもできると。ほくそ笑むジョンファン。ヒスは物陰ですべて聞いていた。

大君は世子になった。王の養子となり、病床の王妃を母上と呼ぶ。その姿を見て思い残すことはないといって、王妃は命を終えた。

チュ・ダラは、このままでは大君の命があやういといい、その時が来たと決意する。ヒスは自分が始めたことだから自分がやるといったが、王の息の根をとめてホンジャンの無念をはらすというチュ・ダラに、そうしろという。チャグンニョンは静かに涙を流すヒスに驚く。ヒスは、もう怖いものも失うものもないと思っていたのに、ヒスとして生きたい、王を信じたいこの気持ちをどうすればいい、というのだった。

ヒスは、王にあの場所で会いたいと伝え、王はチュ・ダラが潜んでいる家にやってくる。まだ迷いのあるヒスは、王の姿を見ただけで涙を流してしまう。王は、どうしたらその涙を止められるだろうという。ヒスは、家へ入ろうとする王を思わずとめてしまう。震えながらいうのだった。お入りになってはなりませんと。


王がジョンファンに世子をどうにでもできるといったのは、ジョンファンの気持ちを静めるためであって、本当にそう思っているかはわからない気がする。それよりも血縁であっても容赦しないという言葉のほうが、本気っぽい。次回の予告を見ると、またヒスがピンチになりそう。どうなるんだろう?

# by mint-de | 2024-02-19 20:45 | 韓国ドラマ