碧草の風

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『長いお別れ』

『長いお別れ』 (中島京子 文春文庫)

認知症の父とその父を10年間介護した家族の小説だ。
アメリカでは、認知症の症状が少しずつ記憶をなくして、ゆっくり遠ざかって行くので「ロンググッドバイ」と呼ぶのだとか。
作者は、ご自身のお父様を介護した経験が、この小説を書くきっかけになったという。
介護を扱ったものは、どうしても苦労とか嘆きとか暗い印象をもってしまいがちだけれど、この小説は、そういう暗さがない。
そこには、父を大事に思いできる範囲でできることをするといった、とてもシンプルな家族愛が描かれていると思う。
何度も同じことを聞く父親に対して、ちゃんと答え続ける家族。
つらいことはいっぱいあるけれど、一番混乱しているのは病人自身なのだ。介護はしんどいことではあるけれど、なるべく明るい気持ちで接することが大切なのだと教えられた気がする。
父親がよく口にする「家に帰りたい」という言葉が切ない。
家にいてもそう言うのは、病気のせいで、どこにいても以前の居心地の良さが得られなくなってしまったからかもしれない。自分が一番落ち着ける場所、自分の居場所がない、そういう気持ちで最後の日々を過ごすなんて、とても悲しい。
「老い」についても、いろいろ考えさせられた。

# by mint-de | 2018-06-20 15:02 | 私の本棚 | Trackback

ユリの花

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昨年は咲かなかった鉄砲ユリが、今年はちゃんと咲いてくれた。
植え替えをした効果かな?植物のことは、本当によくわからない。
一つひとつ育て方が違う植物を理解して、毎年、美しい花を咲かせる人たちってすごいなあと思う。万事がいい加減な私には、園芸は不向きかも、なんて思ってしまう。
大事に育てても、開花して1週間ももたない花だったりすると、なんだかなあ… 
でも、お花に癒やされているのは事実なのだ。

私が一番苦手な人は、嘘をつく人。
嘘も方便とかいうけれど、事実ではないことを身勝手な理由で、さも事実のようにいうのはよくないよね。そういう人は信用できないし、話していてもこれも嘘じゃないのかと思ったら、話をする意味ないし。
世の中、ウソツキさんがいっぱいいて、信用できないことばかり。
ニュースを見ているとうんざりする。
それにしても、この暑さは異常だ。真夏はどれだけ暑くなるんだろう?
# by mint-de | 2018-06-08 14:55 | 木陰日和

ジューンベリー

今年植えたジューンベリーが、いっぱい実をつけた。
とても小さい実で、どんな味なのか期待して、そのまま食べてみた。
味のない実というのが、正直な感想。
植木としてはそれなりに人気があるけれど、食べ物としてはイマイチかも。
手が届く実だけを収穫して、ヨーグルトソースにしてみた。
砂糖の甘さを感じるけれど、なんとも特徴のない味だ。
それでも、庭から収穫したものを食すというのは気持ちのいいものだ。 
高いところの実は、今日見たらほとんど鳥に食べられていた。鳥さんはおいしく食べたのかな?

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# by mint-de | 2018-05-28 14:47 | 木陰日和

バラの季節

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我が家の庭でも、バラが咲き始めた。
バラは何本かあるけれど、ほかの所で見るものと比べと、どうも咲き方が悪いような気がする。つぼみのままだったり、花の数が少なかったり。
肥料とか剪定が関係しているのかな? 花を咲かせるのも結構難しいものだ。

法事で久しぶりに北海道へ。
今回は函館に泊まった。着いた日は天気が悪く、何度か来ている所なので、観光はしなくともいいかと思ったけれど、せっかく来たのだからと、寒い中、出かけてみた。
函館ハリストス正教会あたりをぶらぶらして、赤レンガ倉庫群でお土産を探し食事をしただけ。日本人よりアジア系の観光客のほうが多いのではと思ってしまうくらい、外国語が聞こえてきて驚く。
外国人に囲まれていると、何だか自分の方が異国にいるような不思議な気分になる。

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故郷へは、列車で向かった。ほとんど海沿いを走るので海の風景を見ながら、亡くなった家族のことを思い出していた。
あまりにも海の近くを走っていたので、車窓から写真を撮ってみた。

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# by mint-de | 2018-05-15 15:37 | 木陰日和

「PTAグランパ2!」

日曜の夜10時、NHK・BSで始まったドラマ。
1は見ていないのだけれど、先週たまたま見た総集編が面白かったので、見ることに。
私もアミダくじで、ある部門の会長をやるはめになったことがあるので、このPTAの役員選びとか、会の進行とか、行事の実行とか、「そうそう」と共感するシーンがいっぱいあった。大体、公立の学校のPTAとか自治会といった集団は、とにかくいろんな人が集まってくるから、目的意識とか考え方も千差万別。そういう人たちを一つにまとめるのって、本当に大変。
このドラマでは、松平健さん演じる武曾勤の独り善がり的な行動が、いろいろ騒動を引き起こすのだけれど、武曾じいじのこれからの奮闘ぶりが楽しみだ。
# by mint-de | 2018-04-09 15:18 | 日本のドラマ | Trackback

「ラーマのつぶやき」

今週の火曜日にNHK総合で放送された「ラーマのつぶやき」を見た。
ラーマさん一家は、日本で初めて難民認定されたシリア人の家族。
彼女は16歳の高校生で、兄と両親と埼玉県で暮らしている。2013年、小学校6年のときに日本にやってきた彼女は、とても日本語がうまい。その語学力に感心した。そして、明るくて元気。
「人間は一番怖い生き物」だという彼女の言葉に、戦争を経験した者の痛みと悲しみが伝わってくる。家に爆弾が落とされ、日本におじさんがいた関係で、日本にやってきたという。
カラオケを楽しむ彼女は、日本になじんでいるように見えるが、50代の両親はなかなか大変そうだ。それでも母親はユニクロで働き、日本にいるからには日本を好きになりたいと思っている。慣れ親しんだものが何もないと寂しそうに話しながらも、母親の強さが感じられた。その反対に父親は、いまだに日本の生活になじんでいない様子だった。シリアでは、五つ星レストランで総料理長を務めていたという。祖国と仕事を失ったその胸のうちを思うと、言葉がない。それでも、料理教室で教えているときの表情は明るかった。もう10年若かったらよかったといっていたが、年齢的なことを考えると、日本語を覚えるのは大変だろう。
昔は、平和で幸せを感じていた家族が、命を守るために、国を脱出しなければならなくなる。本当に酷なことだと思う。
無意味な戦争を続ける人間は、本当に「一番怖い生き物」だ。
ラーマさんの家族が、日本で幸せに暮らしていけますように。
# by mint-de | 2018-03-30 14:32 | 観て☆聞いて | Trackback

桜日和


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今日も暖かいというか暑いくらいの天気だ。
このお天気では、桜はあっという間に満開になって、あっという間に散ってしまいそうだ。

平昌オリンピックで、カーリングの面白さにはまり世界選手権も見られる範囲で見ていた。日本は人気者になったLS北見のチームではなく、富士急のチームが出場して残念ながら予選で敗退してしまった。
私が驚いたのは、カーリング、カーリングなどと騒がれていたのに、チームが違うと、まるで話題にならなかったこと。カーリングの面白さより、LS北見の選手たちに興味があったんだろうね。確かに選手たちのプレーは見事だったけれど、その後の騒がれ方と世界選手権の報道のされ方(全然話題にならなかったけれどね)を比べると、なんだかなあ… 
フィギュアスケートみたいに人気がでるのは、まだまだ先になるのかな。

某週刊誌で、好きな俳優・嫌いな俳優が発表されたけれど、あれって何の意味があるの?
私にはまったく無意味に思える。好き嫌いは、人それぞれ。
好き嫌いどちらでも名前が出るだけ人気者ってこと?CMや仕事が増える? 
芝居がうまいとか、こんな役をやってほしいとかもっと建設的なランキングにするといいのにね。
# by mint-de | 2018-03-29 15:13 | 木陰日和

『極夜行』

『極夜行』 (角幡唯介 文藝春秋)

以前、世界で最も北にある町として、ノルウェーの北に位置するロングイェールビーンという町を紹介するテレビ番組を見たことがある。
そこでは、10月下旬から2月中旬まで太陽が昇らない極夜が続くという。
私は、曇り続きで晴れた日がないだけで、憂鬱になるタイプなので、とてもこのような町には住めないと思った。なので逆に、そういう場所でも暮らしていける人たちは、どういう精神状態なのだろうとずっと思っていた。だから角幡さんの今回の探検記がその極夜がテーマだったので、とても興味深く読んだ。
北緯77度47分グのグリーンランド・シオラパルクから極夜の闇の中、月の光やヘッドランプの明かりを頼りに、一匹の犬とそりをひきながら3か月間極寒の地を歩く。
「極夜の闇を経験してから太陽を見る」という目的で始めた探検は、事前に、食料などをルートの途中に置いておいたのに、白熊にほとんど食い荒らされていたり、とんでもない暴風に何度も遭遇したりして、トラブル続き。食料が尽き、最悪の場合は旅を共にした犬を食べれば何とかなると、考えるまでになる。
薄明かりの中で見る氷の大地は、宇宙の別の惑星のようだという描写に、その光景が目に浮かぶようだった。
困難を乗り越えて、やっと太陽を拝める日がきた。
「太陽は太陽として、あるがままの姿でそこにあった」
やはり、日の光を知っている人間は太陽がなくては生きてはいけないのだ。
私の一番の感想は、ワンちゃん食べられなくてよかった!(^^)
それにしても北極圏に生きる犬は、とんでもない風が吹くブリザードでも外にいて耐えているということに、驚いた。
そして、探検家も何をするか、目的や場所探しも今のような時代ではなかなか難しいらしい。それでも、探検家として生きていく角幡さんには、これからも未知なる世界を旅して、私たちの知らない世界を教えていただきたいと思う。
# by mint-de | 2018-03-07 14:28 | 私の本棚 | Trackback