「WITHOUT A TRACE」  第117話 (5-23)

「世界に二人だけ」

卒業パーティーに出席したエラがホテルの部屋からいなくなった。
部屋には血痕が残されていた。エラの友人たちに話を聞くと、エラには数か月前に亡くなったアレックスという恋人がいたが、そのアレックスを見たと証言する者がいた。アレックスはドラッグをやっていてリハビリ施設に入っていたこともあり、エラの両親は二人の交際をよくは思っていなかった。
そのアレックスは、行方不明になってから遺体が発見されたという。

ジャックたちの捜査の結果、アレックスは、アレックスの部屋でエラがたまたま見つけた他人のドラッグをトイレに捨ててしまったことから、追われる身になったことがわかる。その後エラの前に現れたアレックス。愛する二人は、パーティ-の後で駆け落ちするつもりだったのだ。

驚いたのはアレックスの父親。生きているより、死んでいる息子の方が自分のためになると思い、よくわからない遺体を息子だといったらしい。家族が確認したらDNA鑑定はしないのだそう。息子とはいい関係ではなかったのに、アレックスの死をネタに感動的な話にして、いろいろ講演している父親は、息子が生きているとわかったら今度はその話で講演するつもりだといったのには呆れてしまう。親不孝な息子だとしても、こんな父親じゃ、息子が可哀想。エラの両親の気持ちはよくわかるけれど、子どもが選んだ相手は、子どもが信じている限り、見守るしかないのだろうと思う。

ジャックじゃないけど、エラとアレックスの行動はタイトル通り、他人はどうでもいい「世界に二人だけ」の人騒がせな二人なのだった。
by mint-de | 2010-08-10 16:07 | 海外ドラマ(V~Z)