「SPIRAL3~連鎖~」 第10話

ベルトたちは娼婦の張り込みをつづけ、最後に残った娼婦が「仕事」を終えたあとを尾行する。ジルとフロマンタンが娼婦が乗った地下鉄に乗り、ジルは、その娼婦が降りた駅から向かったレストランに、ニコたちがいるのを確認。ニコや娼婦たちはそこで長い時間をかけて食事をし、やっと車で移動を始めたのは夜が明けてからだった。ベルトはニコに気付かれないように尾行するため、自分たちの車の位置をいろいろ変える指示をだす。そして、やっとニコたちが拠点としているホテルにたどりついた。

ベルトたちがその駐車場を見張っていると、驚いたことにパトリシアがやってきた。娼婦の一人と言い争っていたので、パトリシアが帰るところを捕まえて署で事情を聞くと、ミラたちのせいで稼ぐ値段が低くなったので文句をいいにいったという。そして、ニコたちはロシアやポーランド、ブルガリアから女たちをさらってきてドイツで「仕事」に慣れさせてから、フランスやイタリアに送っているのだという。ミラが女たちを監視していて前はタチアナがその役だった、ニコに指示を与えているのがアルバニア人のヴラドだと話す。ベルトは、車にあったヤクは見逃すから、ミラからニコの電話番号を教えてもらうようにという。そこへブルモンがやってきて、パトリシアを殺人未遂の共犯で拘束してしまう。ベルトは、パトリシアには何も話さないように頼むが、ジルはピンチに!

そこでベルトは、ブルモンに正直に話すことを決意し、ジルのためにブルモンを利用したことを謝る。でも、ブルモンと付き合ったのはそれとは別で自分もつらかったと話すと、ブルモンはベルトの気持ちを理解し、発砲事件のことはもう捜査をしないといってくれる。その言葉に安心しながらも、ベルトはロナルドを単独で捜査していることは話そうとはしなかった。

パトリシアからの情報で、ニコの電話番号がわかった。盗聴を始めたベルトたちは、ヴラドがニコにロナルド殺害の指示をだしていることに気付くのだった。

ロナルドは、若い女性を見つけた。吸い寄せられるように女性の後をつけるロナルド。女性が住んでいる場所を確認すると、ロナルドはナイフと紐、テープを買い、車を盗んだ。

ロバン判事は、秘書のマリアンヌに、アルノーとマルタン、デルクルが会っている写真を見せる。そして、自分の弟がアルノーを脅しているのだろうと話す。驚くマリアンヌ。ロバンは財務担当の同僚にデルクルの話を聞く。同僚は、デルクルは会社の金を使い込んでいて裏帳簿を銀行の貸し金庫に隠していると教えてくれる。ロバンは、ベルトからデルクルの愛人の名を聞き、銀行でその名前で借りている口座を確認し、貸し金庫を開けてみると帳簿のほかにDVDが見つかる。DVDには、市の監視カメラの映像が入っていて、デジャンが市長に文句をいっている場面があった。ロバンは、デルクルがそれを自分の身を守るためか市長を脅すためにとっていたのだろうと推測する。

クレマンは、ルノー警部に取り調べを受ける。自分は何もしていないといっても、クレマンの結婚生活からその後の女性との関係までネチネチと聞くルノー。証拠がなかったが、ディランはクレマンが寝ているところを写真に撮っていた。彼にはそういう趣味があるのか、いざとなったら使おうと思っていたのか不明だが、ディランは、クレマンを前にしても自分は暴行されたと言い張るのだった。弁護士は断ったクレマンだったが、状況がよくならないのでカールソンに弁護を頼むことに。カールソンは、担当の検事がマシャールになったので、一筋縄ではいかないと告げる。そして、マシャールは、クレマンに、担当の判事がワーグナーになったと話す。ワーグナーはゲイで、この手の事件には厳しい判決を出すので、クレマンは、さらに落ち込むのだった。ディランの弁護士はツァボだった。ツァボはカールソンに対抗しようとしているようだ。クレマンはどうなるのだろう?

警部ロール・ベルト
ベルトもブルモンもお互い、同じような気持ちだったようだ。仕事が絡んでなかったらうまくいったのかも。でも、ベルトはロナルドのことは話したくないし、ブルモンもそのことがわかっているようだ。ベルトが隠しているのを知っているブルモンの目が、なんだかつらそうに見えるね。ジルは、暴対班に決まったらしい。本当に行くのかな?

弁護士ジョセフィーヌ・カールソン&ピエール・クレマン
結局、クレマンはカールソンに弁護を頼むことになった。こういう仕事は得意だと思うけれど、ツァボが相手なので大変そう。それにしても、こういう事件は、相手がウソをいってても逮捕されてしまうわけで、とんでもなく理不尽なことだね。
by mint-de | 2010-08-11 12:56 | 海外ドラマ(S~U)