「SPIRAL3~連鎖~」 第11話

ヴラドからの電話は刑務所からかけていることがわかったので、ベルトは、ロナルドがヴラドとは刑務所で知り合ったのだと推測する。ヴラドからニコへ連絡が入るが、話の内容はよく理解できない。金曜日、もう一匹いる、サメに連絡、制帽、ライオンの近くといった言葉から、ベルトは、ニコがベルフォールのライオン像の近くで誰かと会うと考え、ジルにはホテルの前でニコを監視させ、自分はライオン像のそばへと急ぐ。

ホテルからでたニコの車を尾行していたジルは、ニコが電話中なのに気付くが、それは盗聴していないケータイだったので、ロナルドがかけてきたのにベルトたちが聞くことはできなかった。ニコはタニに連絡して、ロナルドに会って始末するように命じる。ニコは、看守らしき男に金を渡すとホテルへ戻っていった。それを監視していたベルトは刑務所へ。ベルトは、半年前くらいから売春斡旋で刑務所に入っている男二人のうちのどちらかがヴラドだと考え、それぞれの監房を日にちをずらして捜索し、後でニコに電話をかけたほうがヴラドだと特定できるとボスに話す。

ニコのケータイに今度はサメと名乗る男から連絡が入る。金曜日の取引の件で打ち合わせたいという内容だった。その夜、ホテルの前で監視していたベルトとジルの前にサメが姿を現す。ホテルに入っていったサメの車のナンバーを確認したベルトは驚く。それは情報局の車だったのだ。第8話でエレーナを警察から連れ戻した警視は、人身売買にかかわっていたということらしい。とんでもないね。

翌日、ヴラドから捜索されたという電話が入った。ベルトは、自分の読みがあたり、それが半年前に刑務所に入ったウク・シャラという男だと確信する。そして、その電話の内容から、ロナルドは殺害されるはずだったが自分が死んだら組織の犯罪が判事に知られるようになっているといったため監禁されていて、取引が終わり次第殺されそうだとわかる。ベルトは、金曜日の取引現場にいきニコたちを逮捕してロナルドの監禁場所を聞くことにする。

ミラは、ニコから金曜日の夜にオランダに女たちを送り、オランダからくる別の女たちを迎える世話役を頼まれる。しかし、それはウソで、ニコとサメとの会話をこっそり聞いていたミラは、自分もオランダに送られると知り、パトリシアに助けを求める。ミラにオランダに行きたくないので組織を密告してくれと頼まれたパトリシアは、ジルにその話をしようとするが、ジルは異動が近づいてベルトたちに未練がでてきたらしく、少々機嫌が悪い。もう来るなといわれたパトリシアは頭にきて、ブルモンのところへ情報をもっていく。子どもを抱えた自分の立場を守ってくれる条件つきで、タチアナを殺したのはニコだと話すのだった。

ロバンは、部屋でアルノーが書類をあさっている姿を見て、マルタンたちと会っている写真を見せる。アルノーは、脅されていたのでしょうがなくしたことだと弁解するが、ロバンは、何もしないがいますぐ辞表を書けと迫る。一生が台無しになると懇願するアルノーに、自分は正義のために闘ってきた、その信念をまげるわけにはいかないと突き放す。

ロバンは市庁舎にいき、監視カメラの捜索をする。通常のカメラは問題なかったが、地下のボイラー室には、トイレ内につけられたカメラから映像が送られていた。その場でクルセル市長に勾留すると告げるロバン。この市長、気味が悪いね。

ロバンはイザベルと会った。イザベルは息子を助けてくれなかったロバンをなじり、もう会いたくないという。失意のロバンの前にマルタンが現れ、イザベルがマルタンに電話をしていたことを知ったロバンは、脅していた弟に連絡したイザベルの真意をはかりかね、ますますガックリ。クルセルを逮捕しても、また復活する、みんな忘れる、美徳や道徳だけでことは運ばないと、犯罪者のくせに偉そうに話すマルタン。何をいいにきたのかと思ったら、翌日、みんな自分がやりましたと逮捕されにきたマルタン。その前に兄に挨拶にいったということかな。ロバンは身内ということで捜査を外されることになった。おまけにクルセルは低血糖で入院することになったので勾留はとかれることに。ここまでするマルセルには、どんな弱みがあるのだろう。

クレマンは、ツァボがディランの弁護をすることになったので、やはりカールソンに弁護を頼んだのは間違いだった、ツァボの狙いは君だというが、カールソンは大丈夫だと返す。カールソンはツァボからロシアの富豪ウスマノフがフランスで投資を始めるのでその顧問になりたい、有能なお前が必要だ、彼と会うので同席してほしいと頼まれる。そうしたらディランの訴えを取り下げるという。裁判になったら長引いてクレマンは破滅するといわれるが、カールソンはもうツァボと仕事をする気はないので断る。しかし、判事の態度から次第に不安になったカールソンは、一度だけのつもりでツァボと一緒にウスマノフに会いにいく。しかしカールソンは、契約書を見て驚く。すべてに自分の名が書かれていたのだ。高額な報酬は得られるが、ウスマノフの言いなりになる人生は御免だった。だが、クレマンのために怒りを抑えながらサインするカールソン。

警部ロール・ベルト
ベルトはジルを快く送り出そうとしているのに、今度はジルがおかしくなってきた。引き止められたいのかな?自分から望んでいたのにどうしたんだろう。ベルトは、ブルモンと会ってもロナルドの話をするか寝てるかのどちらかだとか。彼女の執念はすごいね。ラストはどんな展開になるのかな?

判事フランソワ・ロバン
ロバンは、予想していた通りの展開だ。この人はこういう人だからあまり驚かないけれど(^^)、普通だったらすぐにアルノーに事情を聞いて、好きな女の人の子どもを救ってやりたいと思うのだろうけれど、あくまでもクールなロバン判事。自分の信念を貫くことが第一だから、こうやって生きていくしかしょうがないよね。マルタンのような弟をもってしまったことが不運だった。

弁護士ジョセフィーヌ・カールソン&ピエール・クレマン
カールソンがクレマンのためにそこまでするのかと、ちょっと驚いた。せっかくツァボと縁が切れたと思ったのに、また逆戻りで残念。
クレマンは、カールソンが悩んでいることも知らずに、ディランに会って直談判。仲間と一緒のディランに向かって、人を巻き込むな、自分の行動に責任をもて、自分を見つめ直せというが、彼にそんなことをいっても無駄だと思う。頼る人がいないディランの気持ちを推し量って行動すべきだったのかも。でもこんなに嘘つきで寂しい少年は、扱い方が難しいと思う。
by mint-de | 2010-08-18 15:11 | 海外ドラマ(S~U)