小篠綾子さん

NHKの朝ドラ「カーネーション」のモデルとなった小篠綾子さん。
先ほどNHKの「アーカイブス」という番組で、生前の小篠さんを拝見することができた。
娘さんたちが好奇心のかたまりとおっしゃっていたけれど、本当にパワフルでお元気な方だった。
高齢になっても「年だから」なんて消極的なことをいわず、いつも「これからや~」と前向きに考えて、「生涯青春」と日記にも書かれていた。
みんなが着物を着ていた時代に洋服を作りたいと思っていて、ミシンのことばかり考えていたという。自らの才能をフル回転して生きた方なのだろう。
子育てについても忙しかったので放任主義だったといわれ、だから子どもたちは自主性をもち個性豊かな人間になったのだと話していた。世話を焼きすぎる今の親たちに聞かせたい言葉だ。
小さな愛情ではなく、大きな愛情をもつという言葉が印象的だった。ささいなことにこだわらず、肝心要のところはしっかりと押さえて育てる。三女のミチコさんが住むロンドンにいったとき、お金を援助しようと思ったけれど、今やるのはよくない、もっと苦労させようと思ってそうしなかったともいわれていた。厳しさも時には必要なんだね。私にはできないなあと思い、ちょっと考えてしまった。
おかしかったのは、長女のコシノヒロコさんの話。
「おかあちゃんは、自分たちのことを朝ドラでやってほしいと思っていて、受信料の集金の人にまでお願いしていた」
実現して、天国で喜んでいらっしゃることでしょう!
by mint-de | 2012-02-05 15:44 | 観て☆聴いて☆読んで