刑事フォイル 第10話(3-2)

「癒えない傷跡」 

今回は、事件の背景の感想。
空軍に接収されたディグビー館の主は、小さなコテージへ。非常事態とはいえ、住み慣れた屋敷を病院として使われるというのは、つらいこと。でも、家政婦の行為は身勝手すぎる。戦争で傷ついた病人より、ご主人様が大事という態度に呆れた。

火傷治療の権威であるジェーミソン医師が、患者のために尽くす姿は立派。余興やお酒まで用意するなんて、本当にそういうことがあったのかな?
顔の火傷は、とても悲惨だけれど、婦長さんの明るい対応は素晴らしい。
嫌味な大佐も最後は理解を示して、暗くなりがちな病院の描写を、前向きに描いていた。

アンドリューは、パイロットの任務に、かなり疲れていたらしい。加えて、後輩のウッズが偵察任務で大けがを負い、その姿を見たアンドリューはもう限界で、無断外出してしまった。
任務にはウンザリだというアンドリュー。サムも説得できなくて、結局、フォイルの出番(二人の関係には気づいていたらしい)。上司の中佐が理解ある人で、十分パイロットとして戦果をあげたので、これからは指導教官として頑張ってほしいといわれる。
戦時下の今、せめて生き延びたいといっていたフォイルも、パイロットとしての息子を心配することはなくなった。ディグビー館の主は、先の大戦で任務に耐えられなくなり自ら足を撃った。救いの手が差し伸べられない場合もあるのだ。

ミルナーは、ウッズの婚約者アンを訪ねる。怪我をしたウッズに会う勇気がないというアンに、ミルナーは、自分の片足が義足だといい、足がなくなっても自分は何も変わっていないという。その言葉に押されるように、アンは病院に向かう。
ミルナーの奥さんは、義足の夫をなかなか受け入れられないようだけれど、いつになったら現実を認められるようになるのかな? 夫のほうがよほど傷ついているのに、あの奥さんの態度は疑問。
by mint-de | 2014-08-07 15:26 | 海外ドラマ(英A~F)