マザーズ

NHK・BSプレミアム放送の特集番組で、日本放送文化大賞を受賞した「NNNドキュメント マザーズ~特別養子縁組と真実告知」(中京テレビ放送)を見た。
その中で、性犯罪の被害者となり妊娠した女子高生の話に、すごいなあと感心した。
彼女が出産し、その子を特別養子縁組で新たな両親に託すまでを撮っているのだけれど、彼女の勇気と高校生ながら母性愛に満ちた子への思いに、涙がでた。
そして、新たな両親となる夫婦にも、偉いなあと感心。彼らは日本人だけれどオーストラリアに住んでいて、すでに一人の子を養子にしている。
犯罪者の子であることを、女高生は気にしていたけれど、その夫婦は、生まれた状況はどうであっても、その後の人生をどう生きるかが問題なので、自分たちが愛情をもって育てると自信に満ちた答え方だった。
そして、父親についても告知するといっていた。周囲の意見はいろいろだったが、私は、子どもがその事実に耐えられるかどうかが問題なのだろうと思った。そういう事実を乗り越えられるような人に、この両親は育てていくのだろう。
女高生も安心していたけれど、その夫婦は子どもと女高生に同じペンダントをプレゼントしていた。その優しさにも感心。
血がつながっているから家族といえるのだけれど、そうではない家族という形もある。人はいろんな事情を抱えて生きている。実の親でも子を虐待する昨今。血のつながりとかではなくて、人として、いかに子どもを愛せるか、育てられるかが問題なのだと思う。
by mint-de | 2015-09-28 15:09 | 観て☆聴いて☆読んで