14歳

我が家のワンコは、ついに14歳になった。
見た目は元気だが、体はかなり衰えてきた。
14年というのは、結構長い年月だ。
食べて、散歩して、寝る。
それが彼の一日。ずっとそれだけの日々。
周囲の音や匂いに反応しているときもあるが、時々、哲学者が思索しているかのように、庭を見つめていたりする。一体、何を思っているのだろう?
顔をなでてやると、もっとなでろと顔を寄せてくる。
私は、ただなでてやる。

人間と犬。言葉が通じなくとも一緒に暮らせる不思議な関係…
公園を一緒に散歩する私も、彼と同じように年をとっていく。
14年前の自分と今の私。家族を何人か失い、いろんなことがあった。
忙しくとも、天気が悪くとも、犬と一緒に歩いた日々。
何年もたって、犬を飼わなくなったら、きっと犬との日々を懐かしく思い出すのだろう。
公園の木々の葉や花の色、季節を告げる風の音。四季それぞれの日々。
これからも犬の幸せを願いながら、見守っていきたいな。
by mint-de | 2017-03-26 14:18 | 記憶の鞄