思い出になった犬

飼い犬が旅立った。15年、ともに生きてくれた犬。
元気だった日々のほうが多いのに、最後の数日のつらそうな鳴き声が頭から離れない。
体を動かすことができず、でもそのことを理解できず、まるでアザラシのように体を揺らしていた姿が哀れでならなかった。
できる限りのことはしたと思う半面、もっと楽にしてやる方法はなかったのかと考えてしまう。
吠えることでしか意思表示できず、人の支配のもとで生きざるを得ない犬。
本来、野山を駆け回る動物なのに。
我が家のような環境で幸せだったのだろうか。
犬が夢を見るのかわからないけれど、うちの犬はよく寝ながら足を動かしていた。
まるで、原っぱを駆けているかのように。
息を引き取る前もそんな風に足を動かしたという。
15年間、世話や散歩が大変な時もあったけれど、今から思うと、すべてが懐かしい。

by mint-de | 2018-07-20 15:12 | 記憶の鞄

見たり聞いたり、日々思うこと。


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