「LOST」 62~65話

(3-13) 「魔法の箱」

ケイトたちは、ジャックを助けるために危険を冒してでかけてきたのに、ジャックは、故郷に帰すというベンの言葉に従うべく、ケイトに別れを告げる。絶対、救出にくることを誓って。しかし、この島にとどまっていたいロックが、ジャックやジュリエットが乗るつもりだった潜水艇を爆破させてしまう。ロックさん、そんなにここにいたいなら、ダニエルのように、一人でこの島に隠れるように暮らしていけばいいのにと思いますが…。

フラッシュバックは、ロック。ロックの足が不自由になったのは、父親が窓からロックを突き飛ばしたから。お金持ちの女性との結婚をロックに邪魔されないために、その女性の息子も殺し、ロックも殺そうとしたのだから、とにかく、とんでもない父親である。さらに驚いたことに、その父親がなぜか、ベンに捕らえられていた。

ベンは、ロックの足のことを知っていて、この島の力でロックの足が治ったと思っている。けれど、自分はこの島で生まれたのに、その治癒力がもたらされていないのを疑問に思っている。ベンとロックの二人には何か通じあうものがあるらしい。ベンはこの島から誰も帰したくなかったので、潜水艇を爆破してくれたロックにほうびとして、あの父親を見せたのだろうか。いつこの島に連れてきたのか? 

アザーズはビーチにいる人間の素性をすべて把握しているようだ。彼らはこの島にくる運命にあったのか?


(3-14) 「エクスポゼ」

このエピは、第3シーズンのなかでは、もっとも興味のわかないエピだったので、簡単に。第3シーズンから名前が出てきたニッキーとパウロの話。女優だったニッキーが、宝石目当てで男とつきあい、パウロと一緒にその男を殺し、その宝石を奪って飛行機に乗っていたときに墜落。

二人で、宝石をさがしまくってもなかなか見つからなかったが、実は、パウロが見つけてそのことをニッキーには秘密にしていた。彼は、ニッキーが宝石を自分のものにしたら、彼からはなれていくことがわかっていたのだ。だが、パウロが宝石を持っていることを知ったニッキーは、毒蜘蛛でパウロをマヒさせてしまう。ニッキーもその蜘蛛の毒にやられてしまうが、マヒ状態の二人を見つけたソーヤーやハーリーたちは、二人が死んでいると思い込み土のなかに埋葬してしまう。土のなかで目をあけるニッキー。生き埋めってこと?! 自業自得とはいえ、ひどすぎる話である。


(3-15) 「二人の女」

ケイトは逃亡中に、ソーヤーに騙された女、キャシディと会っていた。キャシディは、警察に追われるケイトに同情することで、哀れな自分を忘れられると思ったのか、ケイトが母親に会えるように仕組んでやる。ケイトは、母親が働くレストランのトイレで、なぜ暴力を振るい犬のように母を扱う男を殺してやったのに自分のことを警察に知らせたのかと聞く。母親はひどい夫でも愛していたからだと答える。これまでのことを考えれば聞くまでもないと思うけれど、ケイトは娘より夫を選んだ母の言葉を信じることができなかったのだろう。母親にとっては余計なお世話だったということに、その時、やっと気づいたケイトなのだった。

監禁されていたケイトのところに、ロックがやってくる。なんとロックは、ベンたちとここを出ていくという。潜水艇を爆破させたことで、ベンの信頼を得た模様。ロックはアザーズを敵としては見ていなかったということか?そして、みなが出て行くときに、ケイトの部屋にガス缶が投げ込まれ、ケイトは意識を失う。

ケイトが気がつくとそこはジャングルの中。そして横には、ケイトと手錠でつながれたジュリエットがいた。ベンはジュリエットが自分たちの役にはたたないと判断したのか、ベンの善意なのかはよくわからないけれど、とにかくジュリエットは、ケイトたちの側におろされたらしい。ケイトはジャックのために戻るというが、ジュリエットはケイトが勘違いしていることを教えてあげる。あの島でケイトに戻るなといったのは、檻でのソーヤーとの行為をジャックが監視カメラで見たせいだ。ジャックは傷付いたのだという。

二人は、元の宿舎に戻る途中で例の怪物の声や黒煙がでてきて危険なめにあうが、なんとか宿舎にたどりつく。倒れていたジャックを見つけたケイトは、自分が助けに戻ったのは余計なことだったと謝る。ケイトは、母親のときもそうだったけれど、自分が愛した者を助けようとしても、なぜか空回りしてしまう人らしい。可哀想なケイト。ジュリエットはどうしたと聞くジャックの態度に、何かを感じるケイト。ジャックをめぐる愛の行方にも目がはなせないかも(^^)
アザーズのことを知りすぎているジュリエットは、これからビーチ組と一緒に行動することができるのだろうか。

ソーヤーは、ハーリーに、自分勝手な行動を慎まなければ、この場所から追放されるかもしれない、そのことについて投票があると知らされる。気にしない風を装ったソーヤーだったが、魚のさばきかたも知らないので、この先それでは困ると思ったのか、ハーリーにいわれたとおり、償いの行動に出る。でも、それはハーリーの作り話だった。リーダーがいなくなったので、その役目をソーヤーに担ってもらいたかったので、いい人ソーヤーを印象付けようとしたのだった。そこまで考えられるならハーリーがリーダーになればいいと思うけれどね。クレアに優しくしたり、デズモンドと一緒にイノシシ狩りをするソーヤーがおかしい。詐欺師のくせに、この島では簡単に騙されるソーヤー。イノシシの丸焼きに、つかの間、幸せ気分に浸るビーチ組なのだった。


(3-16)「新たな仲間」

ジュリエットがこの島にやってきたのは、動機としては自分の意志だったけれど、半ば強制的に連れてこられたという意味では、かなり可哀想な境遇にある人だと思う。姉のもとへ帰りたいジュリエットに、姉や甥をエサに命令を下すベン。
ビーチ組と暮らすことになったジュリエットは、ベンのいいなりに行動するのだろうか?
クレアが無事に出産できたのは、本当に誘拐したイーサンが注射をしたお陰だったのだろうか?
このままの展開でいくとサンもあの注射をされるということかな。この島にいると妊婦は流産してしまうといっていたけれど、アレックスやこの島で生まれたベンはどうなの? 
ジャックはジュリエットをすっかり信じているようだけれど、そのことで、ビーチ内はぎくしゃくしそうだ。
by mint-de | 2007-09-21 14:08 | 海外ドラマ(LOST)