異国の地に75年

先日、たまたま見たNHKのBS1「地球アゴラ」

アルゼンチンに75年前に移住した、田島カ子(かね)さんという101歳のおばあちゃんを見て驚いた。ものすごくお若い。とても100歳を越えていらっしゃるとは思えない。そして、熊本県から見合い写真を見ただけで、海を越えて遠い遠い、夫となる人が住む異国の地までやってきたと聞いて、その精神力にもビックリ。
私の両親が結婚した当時は、写真を見ただけで結婚するという話は珍しいことではなかったらしいが、日本を離れて、環境や生活習慣が違う外国で暮らすとなると、ものすごく勇気がいる。なぜそういう相手を選んだのか気になったが、その話は聞けなかったのが残念だ。

でも、昔の人は「誰」かと結婚するというより、「結婚」することのほうが大事なことで、相手のことは二の次だったのだろう。それでも、幸せに暮らす人々を見ていると、いったい結婚とはなんぞやと思えてくる。フランスでは婚外子が半分以上で、日本では「できちゃった婚」が多くなっているし…。話はそれたが、田島さんたちは、今どきの若者たちの結婚をどう思っているのだろうか。

ゲストの姜教授と話した際、田島さんは友人たちがいなくなって、しきりに「淋しい」といっていた。年をとるということは、失ってしまうものが多くなるけれど、それまでの思い出を大切にして、お元気でいてくださいと、テレビを見ながら思ったのだった。
by mint-de | 2008-02-08 16:31 | 観て☆聴いて☆読んで