ふだんもっとも会えない誰か
2008年 04月 13日
独りで旅をするときは、ひとは、ふだんもっとも会えない誰かに会いにゆくのだ。
ふだんもっとも会えない誰かというのは、じぶんだ。
雨あがりの、冬の薄暮の、人影のない砂丘でわたしが会ったのは、
水平線の高い冬の日本海を見ていたもう一人のわたしだった。
(長田弘 『人生の特別な一瞬』 晶文社・「冬の砂丘」から)
ふだんもっとも会えない誰かというのは、じぶんだ。
雨あがりの、冬の薄暮の、人影のない砂丘でわたしが会ったのは、
水平線の高い冬の日本海を見ていたもう一人のわたしだった。
(長田弘 『人生の特別な一瞬』 晶文社・「冬の砂丘」から)
by mint-de
| 2008-04-13 07:08
| 詩と言葉から