「SPIRAL2~連鎖~」 第4話

ベルトは、ラシードが何故自殺したのか調べる。拘置所の係官などの話から、妻と面会後激怒し、判事に話をすると弁護士に連絡してから、クリモという男に暴行され、その後、首を吊ったことがわかる。ベルトは、カールソンが判事に連絡をしていないので、カールソンがアジズ側に連絡して、彼の仲間がラシードを痛めつけたのだろうと推測する。
今度はクリモが唯一の手がかりになるので、クリモの面会人をあたることにする。面会の場所に盗聴器をつけ、クリモに会いにきた男の追跡に成功したベルトは、会いにきた男が前科者のナディ-ルで、面会の際に話にでていた兄弟が、ムスとファルーク・ラルビだとわかる。二人にもいろいろ前科があるので、ラルビ兄弟を追って組織を洗えば、解決につながるだろうとベルトは考える。
それを聞いたクレマンは、的外れだったらとか、麻薬捜査班に頼めばとか、ベルトの神経を逆なでするようなことをいう。そこを仲裁者のように、クレマンはベルトのことを心配していっているというロバン判事。ロバンもクレマンも、ベルトたちに工作支援部の応援が必要だと判断する。

元ラグビー選手のアンドレが、自室で惨殺死体で発見された。部屋の様子やアルバムの写真から、ゲイの相手に殺されたということがわかる。ジルは、ゲイバーで話を聞き、新しい恋人と付き合ってからアンドレが粗暴になったという話を聞く。店にあった写真から容疑者はすぐ判明した。しかし、その男は空軍のパイロットで、ジルが軍や軍警察に連絡しても門前払い。
ジルから頼まれたクレマンは、検事正に相談する。微妙な事件なのでクレマンは正攻法ではまずいのではないかと思ったが、検事正は法に触れず透明な捜査なら問題ないという。しかし、この検事正は大嘘つきだった。逮捕した容疑者のブサック中尉は、統合参謀長の娘婿。ジルの前では、自分はホモでもないし殺してもいないと強気だったが、クレマンが証拠は揃っているので、非公式の提案として、殺人を認めたら家族や周囲に事情を聞くこともなく非公開で裁判を受けられるようにしてやるというと、あっさり殺人を認める。自分のことを棚にあげて、最低な人間だったので制裁を下したのだという。
ベルトの上司からお見事と賞賛されたクレマンだったが、そこへ、検事正とブサックの義父の統合参謀長がやってくる。自分と一緒だったからアリバイはあるという義父。クレマンが自白して勾留手続きも済んでいるというと、その義父は、ブサックが刑務所に入るようなことになったら、クレマンの出世はないという。検事正も「正気か? 誤解したようだ、取り返しがつかない」などと、前言撤回状態というか、こんな嘘つきが検事正だなんて、呆れてしまうし、犯人を逮捕して怒るなんてねぇ…。空軍統合参謀長ってそんなに偉いのか? 権力があれば、何でもできると勘違いしている人たちって、本当に嫌いだな。

弁護士ジョセフィーヌ・カールソン
カールソンは、ラシードの自殺についてツァボから話を聞く。ツァボはラシードの妻がアジズと浮気をしていたので、ショックを受けたのだとウソをいう。とにかく自分のところで働くなら、お金を得るためにだけ働くのだと思えといわれる。そして、新しい仕事は、ラルビ兄弟の仕事だった。店の登記に細工をして、ファルークがバーを手に入れるための書類をもっていく。前のオーナーは安すぎる金額で譲るのを渋ったが、ファルークはオーナーにサインをさせる。カールソンは久し振りに得たお金で、買物をする。新しい服を着て鏡を見るカールソン。彼女にも女らしい一面があったのだ。

警部ロール・ベルト
ベルトは、ケヴィンがコルセットをとった写真をワーグナー判事に見せるが、こういうことは嫌いだというワーグナー。ベルトは思わず警官をいじめるのが好きだけなのだろうといってしまう。さらに、カールソンやケヴィンの前でも、16歳のころにたった2日入院したことが問題にされ、切れたベルトはワーグナーに向かって、あなたみたいにイカレテないなんていってしまう。精神鑑定書の要求をされ、ますます追い込まれてしまうベルト。こんな審問のせいで、思うように仕事ができないベルトに同情する。

判事フランソワ・ロバン
ロバンは、ベルトのことを心配しているけれど、ベルトに同僚を何とかしてと逆ギレされてしまう。ヒステリーは嫌いだというロバン。ちょっと可哀想だった(笑)

検事ピエール・クレマン
クレマンは、官房長ブレアンの刑事局長ポストの提案を承諾する。話がわかる男だといわれたが、空軍中尉の事件の対応で、その話はなかったことになる。上司に判断を委ねればよかったのに、検事正の言葉でいうと、勝手に行動した制御不能の検事ということになったらしい。ブレアンは笑いものになるところだったが、検事正の連絡で、間に合ってよかったと思っていた。結局、検事正は、クレマンが気に食わなかったのだろう。蹴落とすチャンスを待っていたということ。クレマンは、出世は望めなくなったかもしれないが、仕事はちゃんとしたということかな。あの女性記者とキスをしたのは、出世できると有頂天になっていたせい?ともかく、以前のクレマンのように仕事をしてもらいたいな。
by mint-de | 2009-05-27 15:41 | 海外ドラマ(S~U)