碧草の風

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「ラーマのつぶやき」

今週の火曜日にNHK総合で放送された「ラーマのつぶやき」を見た。
ラーマさん一家は、日本で初めて難民認定されたシリア人の家族。
彼女は16歳の高校生で、兄と両親と埼玉県で暮らしている。2013年、小学校6年のときに日本にやってきた彼女は、とても日本語がうまい。その語学力に感心した。そして、明るくて元気。
「人間は一番怖い生き物」だという彼女の言葉に、戦争を経験した者の痛みと悲しみが伝わってくる。家に爆弾が落とされ、日本におじさんがいた関係で、日本にやってきたという。
カラオケを楽しむ彼女は、日本になじんでいるように見えるが、50代の両親はなかなか大変そうだ。それでも母親はユニクロで働き、日本にいるからには日本を好きになりたいと思っている。慣れ親しんだものが何もないと寂しそうに話しながらも、母親の強さが感じられた。その反対に父親は、いまだに日本の生活になじんでいない様子だった。シリアでは、五つ星レストランで総料理長を務めていたという。祖国と仕事を失ったその胸のうちを思うと、言葉がない。それでも、料理教室で教えているときの表情は明るかった。もう10年若かったらよかったといっていたが、年齢的なことを考えると、日本語を覚えるのは大変だろう。
昔は、平和で幸せを感じていた家族が、命を守るために、国を脱出しなければならなくなる。本当に酷なことだと思う。
無意味な戦争を続ける人間は、本当に「一番怖い生き物」だ。
ラーマさんの家族が、日本で幸せに暮らしていけますように。
by mint-de | 2018-03-30 14:32 | 観て☆聞いて | Trackback

桜日和


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今日も暖かいというか暑いくらいの天気だ。
このお天気では、桜はあっという間に満開になって、あっという間に散ってしまいそうだ。

平昌オリンピックで、カーリングの面白さにはまり世界選手権も見られる範囲で見ていた。日本は人気者になったLS北見のチームではなく、富士急のチームが出場して残念ながら予選で敗退してしまった。
私が驚いたのは、カーリング、カーリングなどと騒がれていたのに、チームが違うと、まるで話題にならなかったこと。カーリングの面白さより、LS北見の選手たちに興味があったんだろうね。確かに選手たちのプレーは見事だったけれど、その後の騒がれ方と世界選手権の報道のされ方(全然話題にならなかったけれどね)を比べると、なんだかなあ… 
フィギュアスケートみたいに人気がでるのは、まだまだ先になるのかな。

某週刊誌で、好きな俳優・嫌いな俳優が発表されたけれど、あれって何の意味があるの?
私にはまったく無意味に思える。好き嫌いは、人それぞれ。
好き嫌いどちらでも名前が出るだけ人気者ってこと?CMや仕事が増える? 
芝居がうまいとか、こんな役をやってほしいとかもっと建設的なランキングにするといいのにね。
by mint-de | 2018-03-29 15:13 | 木陰日和

『極夜行』

『極夜行』 (角幡唯介 文藝春秋)

以前、世界で最も北にある町として、ノルウェーの北に位置するロングイェールビーンという町を紹介するテレビ番組を見たことがある。
そこでは、10月下旬から2月中旬まで太陽が昇らない極夜が続くという。
私は、曇り続きで晴れた日がないだけで、憂鬱になるタイプなので、とてもこのような町には住めないと思った。なので逆に、そういう場所でも暮らしていける人たちは、どういう精神状態なのだろうとずっと思っていた。だから角幡さんの今回の探検記がその極夜がテーマだったので、とても興味深く読んだ。
北緯77度47分グのグリーンランド・シオラパルクから極夜の闇の中、月の光やヘッドランプの明かりを頼りに、一匹の犬とそりをひきながら3か月間極寒の地を歩く。
「極夜の闇を経験してから太陽を見る」という目的で始めた探検は、事前に、食料などをルートの途中に置いておいたのに、白熊にほとんど食い荒らされていたり、とんでもない暴風に何度も遭遇したりして、トラブル続き。食料が尽き、最悪の場合は旅を共にした犬を食べれば何とかなると、考えるまでになる。
薄明かりの中で見る氷の大地は、宇宙の別の惑星のようだという描写に、その光景が目に浮かぶようだった。
困難を乗り越えて、やっと太陽を拝める日がきた。
「太陽は太陽として、あるがままの姿でそこにあった」
やはり、日の光を知っている人間は太陽がなくては生きてはいけないのだ。
私の一番の感想は、ワンちゃん食べられなくてよかった!(^^)
それにしても北極圏に生きる犬は、とんでもない風が吹くブリザードでも外にいて耐えているということに、驚いた。
そして、探検家も何をするか、目的や場所探しも今のような時代ではなかなか難しいらしい。それでも、探検家として生きていく角幡さんには、これからも未知なる世界を旅して、私たちの知らない世界を教えていただきたいと思う。
by mint-de | 2018-03-07 14:28 | 私の本棚 | Trackback